車検後に発覚したMG MIDGET 1500の不具合修正は本国からパーツが届くまでお預けとなっている中、通勤と普段乗りに使っているSUZUKI Twin の不具合修正を先に行うことにした。
今回の問題点は、昔乗った北京のアルトタクシーの様になった前後サスペンションのダンパー交換、左右ドアとリアハッチのウェザーストリップ交換である。
先ずダンパーだが、段差の乗り越え時などの異音がかなり大きくなったのと、通勤に高速道路を利用していることもあり、不快なピッチングに危険を感じるようになった事が更新のきっかけでもあった。フロントのダンパーはポン付け可能なサードパーティー製が無いため、Twinの純正部品を使ったが、リアは今をときめくカヤバのNew SR Special NSF1031が使用可能ということで、これはAmazonに発注した。しかし翌日配達された物は2本ともにガスが抜け気味なのか初動が変で、返品交換を2回繰り返した後、許容できるものが来たのでそれを装着した。
結果は「劇的に変化した」と言っても決して大袈裟ではなく、本当に驚いている。しっとりとし、重厚感が増したハンドリング、加減速・コーナリング・一定走行時の姿勢変化が低減したことによる安全性の向上、そして走行時の静粛性向上など、8万kmの走行によっていつの間にかヨボヨボの足回りだったことを痛感した。また「新品のダンパーは素晴らしい」の一言に尽きる。もっと早くに更新しておけば良かった。
ウェザーストリップの更新も、雨水の侵入を未然に防ぐようになり、またパワーウィンドーの作動抵抗が低減されたことによるスムーズな上下動が回復した。
純正のフロントダンパー。純正と侮るなかれ。
リアのカヤバ製ダンパー。前後ともに十二分の性能を発揮している。
コイルはそのままだが、ダンパー周りの部品も交換した。
このゴムも新品に交換。ドア閉める時のテンションが高くなり、且つ開閉音が心地よくなった。
ガラス周りの様子。防水性が増し、パワーウィンドーの開閉がスムーズになった。
リアハッチ上部のゴムもちぎれてきたので新品に交換。
近所にハワイ飯屋が出来たというので行ってみた。
こういうのがハワイ飯なんだな。
雰囲気のある外観
お花も乗ってるベネディクトなんとか
これはライス仕立てのロコモコ何とかってやつ これにもお花
自分が食べたパンケーキのやつ
今回の車検はほぼ1か月を要した。本国からの部品購入等にも時間がかかったが、板金と塗装を行ったことが一番の要因だ。今回の交換部品は、リア右のブレーキシリンダー、リア両方のブレーキシュー、フロント左のラックブーツ、ウェーバー用のエアクリーナー、他油脂類だった。ペイントが剥がれ錆が酷かったパネルはキレイになったし、制動力に大差は無いようだが、ブレーキを踏んだ感触が格段に良くなった。しかし、しかし更なる問題発覚。早速部品を本国に手配した・・・。
こんな風に哀れな状態だった・・・
ガソリン注入口の下のパネルは錆ていてペイントがパリパリ剥がれる状態だったが、腐食が広がっていたため、結局トランクリッドライン下側からリアパネル全てを再塗装した。
マルーンの塗装がバリバリ剥がれ、黒のオリジナルぺイントが所々のぞいていた左サイドアンダーパネルも、当然ながら見違えるほどツヤピカになり、下のコンクリートが映ってる。
もともと夏は暑いのが嫌で、バイクやMG MIDGET(「幌を上げエアコン」なんて野暮だし、だいいちエアコンを装備していない)に乗る気が萎えて来るのだが、今年の夏は異様に暑く、650RSW3、CB1100 、MG MIDGETに殆ど乗らなかった。そうこうしているうちに、台風・大雨・猛暑と、これも異様ではあるのだが、それでも一応の秋が来て「さていよいよ!」と思った矢先、W3とMGが車検切れとなり、出鼻を挫かれた感じと相成った。
メグロS3は意を決して春に専門ショップに依頼し、レストアに出している。「年単位で結構です」と依頼した状況なので、これは今年の秋も冬も関係無いのだが、手元に居ないのは矢張り淋しい。
MG MIDGETは、リアのホイールシリンダオイル漏れ、そのオイルが染みたブレーキシュー、フロントのブーツ等に不具合があったが、ホイールシリンダー、ブーツは手持ちを切らしていたため、今後の消耗予想分と共に、本国のショップに発注(当然だが英国のショップは送料を加算してもとにかく安い)した。また長野の英国車専門ショップにも幾つかの予備パーツを発注してみた。特に緊急の場合、国内のショップの状況を知っておくのは必須だからだ。今回の車検では、それらの部品交換に加え、腐食が進んでいて懸案だった左サイドレール、リアパネルの板金塗装もメニューに加えた。
W3も今回の車検時に、リアスプロケット、チェーン、パッド交換、マスターシリンダーOH、フォークOH等々を行う事になった。40数年が経過している車両であるため、メーカの純正パーツはとうに払底しており、必要なパーツは、オークションやリプロショップなどから買い集めた。
乗れない見れないフラストレーションと、要する経費に気が重くなる秋だ。